「資生堂って、綺麗な人ばかりで顔採用なんじゃないの?」
就活中にそんな噂を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。国内化粧品シェアNo.1、世界でもトップクラスの実績を誇る資生堂。憧れる一方で、「自分の容姿じゃ無理かも…」と諦めかけている方もいるかもしれません。
この記事では、就活支援歴10年、年間1,000人以上の就活生をサポートしてきた経験をもとに、資生堂の採用における「顔採用」の真実と、選考を突破するための具体的な対策をお伝えします。
塩村結論からお伝えすると、資生堂は顔採用をしていません。


容姿に自信がなくても、正しい準備をすれば内定獲得は十分可能です。この記事で不安を解消し、自信を持って選考に挑んでいただければ嬉しいです。
この記事で解説している主な内容は、下記の4点です。


【結論】資生堂は顔採用をしている?


SNSや就活掲示板で見かける「資生堂=顔採用」という噂。「社員がみんな美人」「化粧品会社だから見た目重視」といった声も耳にします。



でも、この噂は本当なのでしょうか?
ここでは、資生堂の公式採用方針、ダイバーシティへの取り組み、そして実際の選考基準から「顔採用」の真偽を検証していきます。


では、なぜこのような噂が広まったのでしょうか。そして、実際にはどんな人材が採用されているのかを詳しく見ていきましょう。
資生堂の採用で外見はどれくらい重視される?
結論として、資生堂が外見を採用基準にしている事実はありません。
ネット上では「資生堂の社員は美人ばかり」「化粧品会社だから顔で選んでいるのでは」という噂が存在しますが、同社が公式に顔採用を行っていると表明したことは一度もありません。むしろ、資生堂はダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営の中核に据え、多様な人材を積極的に受け入れる方針を打ち出しています。
資生堂の公式サイトでは、以下のように明言されています。
- 「資生堂の事業は『人』がすべてです」
- 「多様性をただ認めるだけではなく、異なる価値観に共感しかけ合わせることで、新たな発想やイノベーションを創出していきます」
- 「一人ひとりの異なる強みの化学反応によって、インスピレーションに満ちた創造的思考と多様なアイデアを生み出す」
同社のDE&I方針では、女性・外国人・中途採用者も含め、個々の属性や考え方の違いを尊重し、中核人材の多様性確保に注力していることが明記されています。
資生堂の女性管理職比率は国内で41.1%、グローバルでは59.5%に達しています。取締役会の女性比率も45.5%と、日本企業の中でもトップクラス。2030年には男女比率50:50の達成を目標に掲げるなど、多様性推進の先進企業として知られています。
LGBTQ+コミュニティへの支援も積極的に行っており、2024年には「PRIDE指標」で最高評価のゴールドを受賞。同性パートナーも異性の配偶者と同様に福利厚生を受けられる制度を整備しています。
このように、外見による画一的な基準で人材を選ぶどころか、あらゆる多様性を尊重する姿勢が資生堂の採用の根幹にあります。
ただし、「清潔感」や「身だしなみ」については、どの企業の面接でも見られるポイントです。
これは顔採用とは全く別物。社会人としての基本的なマナーとして、髪型や服装を整え、堂々とした態度で面接に臨むことが求められているだけです。



美人やイケメンが多く見えるのは、美意識の高い人材が集まった結果です。化粧品業界で働きたいと思う人は自然と美への関心が高く、セルフケアにも気を配っている傾向があります。これは「顔で選ばれた」のではなく、「美に興味がある人が集まった」結果なのです。
採用倍率が1,000倍を超えるとも言われる超難関企業だからこそ、自己管理能力の高い優秀な人材が集まり、結果として洗練された印象の社員が多くなっているのでしょう。
資生堂の社員・内定者の特徴
実際の内定者や社員の声を調査したところ、以下のような共通点が見られました。これらの特徴は「顔」とは一切関係なく、能力と人間性に集中しています。
〈学歴面の傾向〉
北海道大学、大阪大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学といった難関大学出身者が多い傾向にあります。ただし、採用大学は多岐にわたっており、国立・私立の区分や大学の所在地に偏りがないのが特徴です。
同社の採用人数は近年50名前後と少数精鋭。多数の応募者の中から選抜される構造上、結果的に高学歴層が多くなる傾向はありますが、「学歴フィルター」の存在は公式に否定されています。実際に中堅大学からの採用実績もあり、大学名よりも「人柄」「適性」を重視していることがわかります。
〈スキル面の傾向〉
2018年から社内公用語が英語となった資生堂では、語学力を持つ人材が多く在籍しています。グローバルに事業を展開する企業として、海外拠点との連携が日常的に発生するためです。
総合職では特に、マーケティングやブランド戦略への関心、消費財業界への理解が重視されます。研究職であれば化学や生物学の専門知識、ビューティーコンサルタント職であれば美容に関する知識や接客スキルが求められます。
〈人物面の傾向〉
資生堂が掲げる行動指針「TRUST8」には、同社が求める人物像が凝縮されています。「THINK BIG(広い視野で考える)」「TAKE RISKS(リスクを恐れず挑戦する)」「COLLABORATE(協力し合う)」など、8つの心構えが示されており、選考ではこれらに合致する人材かどうかが見られています。
社員の口コミを見ると、「明るくスマートな印象の人が多い」「チームワークを大切にする文化」といった声が多く見られます。お客様に寄り添う「美の伴走者」として、コミュニケーション力や共感力を備えた人材が活躍しています。



内定者の共通点は「容姿」ではありません。「主体性」「チャレンジ精神」「美への情熱」—これらが資生堂で活躍する人材の特徴です。
資生堂の選考基準(顔採用以外)
-1024x559.jpg)
-1024x559.jpg)
資生堂の採用ページや内定者の体験談を分析した結果、同社が本当に重視している選考基準は以下の5つに集約されます。
主体性と挑戦心
資生堂は「TAKE RISKS(リスクを恐れず挑戦しよう)」を行動指針のひとつに掲げています。現状に満足せず、自ら考えて行動を起こせる人材が求められています。
エントリーシートでは「TRUST8」の中から自分の強みに当てはまるものを選び、それを体現したエピソードを記述する設問が頻出。過去の経験から、あなたの挑戦心や主体性を具体的に伝えることが重要です。
「Try & Error & Tryを実践しよう」という言葉からもわかる通り、失敗を恐れずにチャレンジし、そこから学んで再挑戦できる姿勢が評価されます。
コミュニケーション力と協調性
「COLLABORATE(組織の壁を取り払おう、一人ひとりの異なる強みを活かし協力し合おう)」も重要な行動指針です。資生堂では、個人プレーよりもチームでの成果を重視する文化が根付いています。



特にビューティーコンサルタント職では、お客様の気持ちに寄り添い、ニーズを引き出すコミュニケーション力が不可欠です。
面接では「チームで何かを成し遂げた経験」について聞かれることが多いです。部活動やサークル、アルバイトなど、周囲と協力して目標を達成したエピソードを準備しておきましょう。
美への情熱と業界理解
化粧品業界のリーディングカンパニーを志望する以上、美容や化粧品への興味・関心は必須です。「なぜ資生堂なのか」「どのブランドに興味があるか」といった質問に、自分の言葉で答えられなければなりません。
同社は40以上のブランドを展開しており、「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ」「エリクシール」「マキアージュ」など、価格帯やターゲット層も様々。各ブランドの違いや特徴を理解しておくことが、企業研究の基本です。
日頃から化粧品市場のトレンドや競合他社の動向にアンテナを張り、「美」について自分なりの考えを持っておくことが求められます。
誠実さと責任感
「ACT WITH INTEGRITY(いかなる時も、誠実で謙虚な心構えで行動しよう)」「BE ACCOUNTABLE(目標達成にコミットしよう、最後まで責任を持ちやりきろう)」—これらも資生堂が重視する価値観です。
150年以上の歴史を持つ老舗企業として、信頼を何より大切にしています。面接では「困難な状況でどう対処したか」「最後までやり抜いた経験」を聞かれることも。取り繕った回答ではなく、本音で誠実に語れるかどうかが見られています。
グローバル志向
資生堂は世界約120の国と地域で事業を展開するグローバル企業です。売上の半分以上が海外からのもので、今後もグローバル展開を加速させる方針を打ち出しています。
2018年から英語が社内公用語となり、海外拠点との連携も日常的に発生します。語学力に加え、異文化を理解し尊重できる姿勢が求められています。



留学経験や国際交流の経験があれば積極的にアピールしましょう。なくても、異なる価値観を持つ人との協働経験があれば十分強みになります。
資生堂の採用を突破するための対策


資生堂の選考基準が「顔」ではなく「能力」と「人間性」にあることはご理解いただけたかと思います。では、具体的にどのような準備をすれば、採用倍率1,000倍以上とも言われる超難関選考を突破できるのでしょうか。
ここからは、実際に内定を獲得した先輩たちの体験談をもとに、選考突破のための具体的な対策を解説します。
第一印象を磨く(清潔感・美意識)



顔採用はありませんが、「美意識の高さ」は確実に見られています。化粧品会社を志望する以上、これは当然のことです。
資生堂のインターンシップや面接では「あなたらしい格好で」という服装規定が設けられることも。これは自由という意味ではなく、「自分なりの美意識を持っているか」を見られていると考えましょう。
チェックすべきポイントは、髪型は清潔感があるか、肌のコンディションは整っているか、服装は自分らしさを表現できているか、姿勢や表情は明るく自信に満ちているか、といった点です。
これらは生まれ持った容姿とは関係なく、誰でも意識次第で磨けるポイントです。鏡の前で表情の練習をしたり、スキンケアを丁寧に行ったり、日頃からの積み重ねが大切になります。
「TRUST8」を深く理解し自己PRに活かす
資生堂の選考では、エントリーシートで「TRUST8の中から自分の強みに当てはまるものを選び、エピソードとともに説明してください」という設問が頻出します。
8つの行動指針をただ暗記するのではなく、それぞれの意味を深く理解し、自分の経験と紐づけて語れるようにしておきましょう。



TRUST8の8項目をおさらいしておきます。
- THINK BIG:広い視野で物事を考え、新しい価値を創出する
- TAKE RISKS:リスクを恐れず挑戦する
- HANDS ON:現場の真実を理解し、自ら動く
- COLLABORATE:組織の壁を超えて協力し合う
- BE OPEN:本音で語り合える関係を築く
- ACT WITH INTEGRITY:誠実で謙虚に行動する
- BE ACCOUNTABLE:最後まで責任を持ってやりきる
- APPLAUD SUCCESS:仲間の成功を喜び合う
この中から1〜2つを選び、具体的なエピソードとともに語れるよう準備してください。
化粧品業界・資生堂の徹底研究
面接では「なぜ資生堂なのか」という質問に明確に答える必要があります。花王やコーセーなど競合他社との違い、資生堂ならではの強みを自分の言葉で語れなければなりません。
企業研究のポイントとして、資生堂の歴史(1872年創業、150年以上の歴史)、展開ブランドの特徴と違い、グローバル戦略の方向性、DE&Iへの取り組み、最近のニュースやプレスリリースなどを押さえておきましょう。
また、実際に資生堂の商品を使い、その使用感や魅力を自分の言葉で語れるようにしておくことも重要です。「お気に入りの資生堂商品は?」という質問にも備えておきましょう。
カンガルースタッフやインターンシップを活用



資生堂の内定を目指すなら、カンガルースタッフやインターンシップへの参加を強くおすすめします。
カンガルースタッフとは、産休・育休中の社員の代わりに店頭で働く学生アルバイトのこと。実際に資生堂の制服を着て接客を経験できるため、仕事内容への理解が深まり、志望動機にも説得力が増します。
インターンシップ参加者は本選考で有利になる傾向があり、内定者の多くがカンガルースタッフかインターンシップのいずれか(または両方)を経験しているというデータもあります。
早めに情報をキャッチし、積極的に参加機会を探しましょう。
エントリーシートに時間をかける
資生堂のエントリーシートは設問が細かく、深く考えさせるものが多いのが特徴です。これは、同社がいかに「人柄」を重視しているかの表れでもあります。
エントリーシート通過率が低いことでも知られており、ここで多くの就活生がふるいにかけられます。時間をかけて自己分析を行い、自分の経験を棚卸ししたうえで、一つひとつの設問に丁寧に向き合いましょう。
先輩の通過ESを参考にしつつも、コピーではなく自分の言葉で書くことが大切です。
資生堂の顔採用に関するよくある質問


最後に、資生堂の「顔採用」について就活生から寄せられる質問にお答えします。選考前の不安を解消し、自信を持って臨むための参考にしてください。
Q.資生堂は本当に顔採用がある?



ありません。資生堂が公式に顔採用を行っているという情報は一切存在しません。
同社はDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を経営戦略の中核に据え、多様な人材の活躍を推進しています。女性管理職比率41.1%、取締役会の女性比率45.5%という数字が示す通り、性別はもちろん、外見による画一的な採用基準は存在しません。
「社員に美人が多い」という印象は、美意識の高い人材が集まる業界特性と、採用倍率1,000倍以上という競争を勝ち抜いた自己管理能力の高い人材が集まった結果と言えるでしょう。
Q.資生堂は顔に自信がなくても採用される?



もちろん採用されます。選考で見られているのは、主体性、コミュニケーション力、美への情熱、誠実さといった内面的な要素です。
資生堂は「多様性をただ認めるだけではなく、異なる価値観に共感しかけ合わせることで新たな発想を創出する」と宣言しています。様々なバックグラウンドを持つ人材が活躍しており、画一的な外見基準で採用しているわけではありません。
大切なのは「清潔感」と「美意識」です。これは生まれ持った容姿とは関係なく、日頃のセルフケアや身だしなみへの意識で誰でも身につけられます。化粧品会社を志望する以上、自分自身の美を大切にする姿勢は見られますが、それは「顔の造形」の話ではありません。
Q.資生堂に顔採用以外で重視されるポイントは?
本記事で詳しく解説した内容を改めてまとめます。



1つ目は主体性と挑戦心です。
「TAKE RISKS」「HANDS ON」の精神で、自ら考え行動できる人材が求められます。過去に挑戦した経験を具体的に語れるよう準備しましょう。



2つ目はコミュニケーション力です。
「COLLABORATE」の精神でチームワークを大切にできるか。お客様や同僚との円滑なコミュニケーションが取れる人材が評価されます。



3つ目は美への情熱です。
化粧品や美容への興味・関心、資生堂製品への理解。「なぜ資生堂なのか」を自分の言葉で語れることが重要です。



4つ目は誠実さと責任感です。
「ACT WITH INTEGRITY」「BE ACCOUNTABLE」の精神で、最後までやり抜く姿勢。信頼される人材であることをアピールしましょう。



5つ目はグローバル志向です。
英語力があればベターですが、異文化を尊重し、多様な価値観を受け入れられる姿勢が大切です。
これらをしっかりアピールできれば、内定は十分に狙えます。
Q.実際に顔採用がある企業は?
航空会社のCAやアナウンサーなど、一部の職種では外見的要素が考慮される場合がありますが、これは「顔採用」というよりも、その職種に求められる「立ち居振る舞い」「清潔感」「好印象を与える力」といった要素が関係しています。
多くの場合、「顔採用では?」という噂は、社員の身だしなみが整っている企業に対して生まれる推測に過ぎません。資生堂も同様で、美意識の高い人材が集まった結果として「美人が多い」という印象につながっているだけです。実際の選考では、能力・人柄・適性が総合的に判断されています。
資生堂の顔採用に関する調査:まとめ





資生堂は顔採用をしていません。同社が本当に重視しているのは、主体性、コミュニケーション力、美への情熱、誠実さ、グローバル志向といった要素です。
同社は公式に「多様な知と能力、異なる価値観を尊重することで新しい価値創造につなげる」と明言しており、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを経営戦略の中核に位置づけています。外見による画一的な採用基準は存在せず、様々なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。


容姿に自信がなくても、適切な準備と対策を行えば、内定を勝ち取ることは十分に可能です。大切なのは以下のポイントです。
清潔感と美意識を磨くこと。これは生まれ持った容姿とは関係なく、日頃のセルフケアや身だしなみへの意識で誰でも高められます。化粧品会社を志望する以上、自分自身の美を大切にする姿勢は見られています。
「TRUST8」を理解し、自分の強みと紐づけること。資生堂が求める人物像を深く理解し、自分の経験と結びつけて語れるようにしましょう。エントリーシートでも面接でも必ず問われます。
企業研究を徹底すること。「なぜ資生堂なのか」を明確に答えられるよう、競合他社との違い、資生堂ならではの強み、ブランドの特徴を押さえておきましょう。
カンガルースタッフやインターンシップに参加すること。実際の業務を経験することで、志望動機に説得力が増し、選考でも有利になります。
エントリーシートに時間をかけること。資生堂のESは「人柄」を重視する設問が多く、ここで多くの就活生がふるいにかけられます。自己分析を深め、丁寧に向き合いましょう。



国内化粧品シェアNo.1、採用倍率1,000倍以上という超難関企業への挑戦は簡単ではありません。でも、「顔」ではなく「能力」と「人間性」で勝負できる選考です。
この記事が、あなたの就職活動の一助となれば幸いです。自分を信じて、前向きに選考に挑んでください。応援しています!










